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明治/昭和産業と協業、環境負荷低減、物流の効率化目指す

2023年01月25日/生産

明治は1月25日、昭和産業と協業して、2021年9月に開始した、同社倉敷工場から埼玉県の同社倉庫までの、オートフロアコンテナを活用した物流モーダルシフトの復路において、昭和産業の商品を輸送する取り組みを2023年2月より実施すると発表した。

<取り組みの概略図>
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<左:オートフロアコンテナの積み替え時の様子、右:オートフロアコンテナの内部>
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オートフロアコンテナとは、荷台の床を電動でスライドさせるための装置で、荷物を荷室の入口に積み、床ごと奥にスライドさせることで荷室の奥まで荷物を移動できる。

この取り組みにより、復路に積み荷がない状況を改善することで物流の効率化を推進するとともに、昭和産業のこの復路に関わるCO2排出量を年間20t削減(削減率70%)することにも貢献する。

明治グループでは、明治グループ長期環境ビジョン「Meiji Green Engagement for 2050」を2021年3月に制定し、地球環境への影響のさらなる軽減を目指し、地球の平均気温上昇を1.5℃に抑えるパリ協定の努力目標にチャレンジしている。2050年までにサプライチェーン全体で温室効果ガス排出量をゼロにする「カーボンニュートラル」の達成を目指している。

物流業界では、特にトラック物流において、トラックドライバーの時間外労働に対する規制が2024年4月から強化される、いわゆる「2024年問題」や、輸送・配送での待機時間などによるドライバーの長時間労働、また、運転手の平均年齢も高齢化がすすんでおり、物流における効率化の取り組みは社会的な課題。

このような中、同社も国が推進するホワイト物流推進運動に参画し、モーダルシフトの推進や待機時間の削減、付帯作業の軽減などの取り組みを行い、トラック輸送の生産性向上・効率化を目指している。この協業の取り組みにより、物流業務の効率化も実現するとともに、物流におけるCO2排出量を削減し環境負荷低減を図り、持続可能な社会の実現に貢献していくとしている。

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