C&Fロジホールディングスが2月10日に発表した2023年3月期第3四半期決算によると、売上高862億4800万円(前年同期比2.1%増)、営業利益40億6000万円(7.6%減)、経常利益44億9100万円(5.8%減)、親会社に帰属する四半期純利益30億6600万円(4.6%減)となった。
同社グループは今年度より新たな中期経営計画を策定。基本方針として「新たなコールドチェーンのニーズをつなぐ持続可能な低温物流の実現」を設定し、チルド・フローズン物流を通じ、食のライフラインの維持と豊かな社会の実現を達成するための具体的な施策を策定した。
新規事業として、成長著しいEC関連物流や医薬品物流への進出を計画し、EC関連物流では既存インフラを活用した低温食品の物流事業を開始。医薬品物流においては徐々に業務を受託し、輸配送実績を積み重ねてきたが、想定を上回るエネルギー価格の高騰により、主に冷凍・冷蔵倉庫で使用する電気料金や輸配送トラックで使用する燃料費が大幅な増額となり、利益を押し下げる結果となった。
セグメント別では、TC事業(通過型センター事業)は売上高551億4000万円(1.7%増)。営業利益は、収益性の高い事業の取り込みや既存事業の物量回復に伴う収益性の向上、世界的な半導体不足等に起因する車両の買い替え遅延による減価償却費の減少などにより営業原価が削減され、31億3300万円(3.9%増)となった。
DC事業(保管在庫型物流事業)は、外食機会の回復により業務用冷凍食品の物量が回復し、市販用冷凍食品の物量も堅調に推移したことや、新たな物流施設の稼働に伴う新規業務の受託等によって収益を確保し、売上高297億5800万円(2.9%増)。営業利益は39億9000万円(8.0%減)となった。
通期は、売上高1128億円(1.7%増)、営業利益41億円(8.5%減)、経常利益46億円(9.9%減)、親会社に帰属する当期純利益30億円(9.5%減)を見込んでいる。