いすゞ自動車は2月24日、国土交通省にエルフ等のリコールを届け出た。
不具合の部分は原動機(バキュームポンプカップリング)。
小型トラック用エンジンにおいて、バキュームポンプカップリングとカムシャフト間の隙間が大きいものがある。そのため、そのまま使用を続けると、カップリングおよびカムシャフトの嵌合部が異常摩耗しカップリングが破損することで、バキュームポンプが作動不良となりブレーキ警告灯やバキューム警告灯が点灯し、クラッチおよびブレーキの操作が重くなる。また、カムロータの折損およびVVT(バリアブルバルブタイミング機構)の位相ずれによりエンジン始動不良となり、最悪の場合、エンジンストールに至るおそれがある。
全車両、バキュームポンプカップリングを対策品に交換する。また、カムシャフトの嵌合部を点検し、摩耗量が基準を超える場合はカムシャフトを新品に交換する。
リコール対象車の台数は計11万8014台。交換修理用部品として出荷し、組付けられた車両が特定できないもの28個。不具合の件数は343件、事故はなし。
■型式等は下記URLを参照。
http://www.mlit.go.jp/report/press/content/001588537.pdf