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川崎重工/8.67万m3のLPG・アンモニア運搬船を受注

2023年02月24日/IT・機器

川崎重工業は2月24日、アラブ首長国連邦の BGN INT DMCC 向けに、8万6700m3型 LPG(液化石油ガス)燃料 LPG/アンモニア運搬船1隻の造船契約を締結したと発表した。

同社向け初のLPG /アンモニア運搬船の契約になる。この船は、LPG と液化アンモニアを積載できるカーゴタンクを搭載した運搬船で、LPG 運搬船としては81隻目、LPG燃料LPG船としては18隻目、アンモニア積載も可能にした新型船型としては11隻目になる。今後、坂出工場で建造し、2025年に竣工予定。

今回受注した LPG/アンモニア運搬船は、低炭素なエネルギーとしてすでに活用されているLPGと、脱炭素社会の新たな燃料として将来的に活用が期待されるアンモニアを同時に運搬することができる。

また、世界の主要LPGターミナルに入港できるよう全長や幅などの船体主要目を大きく変えることなく、従来船型よりカーゴタンクの容積を増量した。燃料には、LPGと低硫黄燃料油を使用できる。LPGを燃料とする場合、燃料油使用時に比べ、排気ガス中の硫黄酸化物(SOx) や二酸化炭素などの排出量を大幅に削減でき、SOx排出規制への対応は もちろんのこと、LPG船においては 2022年度以降の契約船から適用される二酸化炭素排出量規制のEEDIフェーズ3に適応している。

全世界的に強化されつつある環境規制ならびにSDGsに代表される具体的な行動計画を踏まえ、同社は今後とも、LPG燃料LPG運搬船をはじめとした環境規制に対応した各種商船や、次世代エネルギーとして注目されている液化水素運搬船など、地球環境にやさしい船舶技術を開発・提供し、低炭素・脱炭素社会の実現に貢献していくとしている。

■主要目
全長:約230.00m
幅:37.20 m
深さ:21.90 m
夏期満載喫水:11.65m
カーゴタンク容量:8万6700m3

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