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飯野海運/バイオディーゼル燃料の実証実験をケミカルタンカーで

2023年03月01日/IT・機器

飯野海運は3月1日、同社運航のケミカルタンカー「Chemroad Echo」において、バイオディーゼル燃料の実証実験を実施したと発表した。

<Chemroad Echo>
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同社は、2022年12月18日、国際持続可能性カーボン認証を受けており、使用済み食用油のリサイクルや再生可能な油脂から生産されているバイオディーゼル燃料の一つである脂肪酸メチルエステル(FAME)の補油をシンガポール港において bp 社より受け、ケミカルタンカーにて実証実験を行ったもの。今回の実証実験ではFAMEを24%、低硫黄重油(VLSFO)に混合したものを使用している。

実証実験で使用された FAME は、燃料の生産・輸送・船での消費サイクルの指標である Wellto-Wake 「生産井から航跡(航海)まで」で発生する温室効果ガス(GHG)排出量の削減に寄与する。

FAMEなどのバイオディーゼル燃料混合は、既存船舶の主機換装やインフラ整備を行わず使用可能なため環境負荷低減への迅速な寄与が期待される。FAMEは広くバイオディーゼル燃料として知られ、従来の軽油に近い特性を持っている。今回の実証実験で使用されたFAMEの原料の由来や製造工程は国際持続可能性カーボン認証(ISCC : International Sustainability & Carbon Certification)を受けている。この認証を得るには、廃棄物原料の生成から加工、輸送、最終的なバイオ船舶燃料の補油に至るまで、サプライチェーン全体にわたり持続可能性の基準が守られていることが求められている。

同社は、中期経営計画「Be Unique and Innovative.: The Next Stage ‐2030 年に向けて‐」において、サステナビリティへの取組みを重点強化策の一つに設定し、2030年までに輸送単位当たりのGHG排出量を2008 年比で40%削減する目標を掲げている。今後も温室効果ガスの排出削減をはじめとする環境負荷の低減に努めていくとしている。

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