アマゾンは3月8日、船橋デリバリーステーション(DS)において、「国際女性デー」にちなみ、女性だけでDSを稼働するというイベント「Delivering Smiles by Women」を開催した。女性だけで、オペレーションを実施するのは、アマゾンジャパンの物流・配送拠点でも初めての試み。
船橋DSは、国内拠点のなかでも特に女性が多く、管理職の半数を女性が占める。同社はこれまで、国際女性デーイベントを毎年開催してきたが、今年は「船橋DSが性別やバックグラウンドに関係なく、誰もが働きやすい職場であることを示そう」と、DSで働く人たちのアイデアから、同イベントが実現した。参加者は約50人の女性たちだ。
船橋DSのオペレーションマネージャー中野雅月さんは「もともと船橋DSはコミュニケーションが活発で、今回のイベントも自然発生的に生まれたもの。アマゾンには特に女性だから、ということを意識せずに働ける企業カルチャーがある。物流のイメージを変えるきっかけになれば」と話す。
DSには、全国の物流拠点であるフルフィルメントセンター(FC)などから集約した商品が、トラックで運ばれてくる。到着した商品は既に梱包され、カゴ車に入った状態で届く。商品には配送先等を示すバーコードが添付されており、オペレーターがスキャナーでDSに到着していることをシステム上に登録し、配送先ごとに色分けしたラベルを貼付し、仕分け機へ。目視で確認を行いながら、女性たちが地域ごとに「カゴ車」と呼ばれるボックスに入れ、引き取りに来た配送ドライバーへ渡していく。
和気あいあいとした雰囲気ながら、スピーディーに仕事をこなす女性たちの姿に、中野マネージャーは「拍子抜けするぐらい順調で、イレギュラーなことがあっても冷静に対応できた。女性の無限の可能性を発信していきたい」と、手応えを語った。