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オリックス/関越道と圏央道の結節点に6.3万m2物流施設竣工

2023年03月22日/物流施設

オリックス不動産は3月22日、埼玉県入間郡で竣工したマルチテナント型物流施設「鶴ヶ島IIロジスティクスセンター」を公開した。

<鶴ヶ島IIロジスティクスセンター航空写真>
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<広域図>
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<周辺図>
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同施設は、関越自動車道と圏央道の結節点に位置しており、関越道「坂戸西スマートIC」から5.3km、同道「鶴ヶ島IC」から5.7km、圏央道「圏央鶴ヶ島IC」から7.0km。これら3つのインターチェンジを利用することで、関東全域への配送や甲信越地方への広域配送にも対応できる。

<施設外観(南側)>
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<1階北側トラックバース>
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<3階の車路に接続するスロープ>
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<3階車路>
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建物は地上4階建てのスロープ型で、延床面積は約6万2700m2。1階両面と3階片面に合計129台分(1階86台、3階43台)のトラックバースを設け、1・2階と3・4階をそれぞれメゾネット利用できる仕様で、最大4テナントの入居に対応している。すでに、1・2階部分はメーカー1社の利用が内定しており、今後は3・4階部分のテナント誘致に引き続き取り組む。

<倉庫内観>
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<トラックバース>
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倉庫スペースは床荷重1.5t/m2、梁下有効高5.5m以上と汎用性の高い仕様で、縦搬送設備は各区画ごとに荷物用エレベーター2基と垂直搬送機1基をそれぞれ設置している。トラックバースには1・3階で合計30基のドックレベラーを実装し、効率的な荷物の積み降ろしを可能にした。

<東側カフェテリア>
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<共用会議室>
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休憩用のカフェテリアは、最上階の4階東西2か所に設置。開放感のあるルーフテラスを併設したほか、顧客から要望の多かった共用会議室(接客ルーム)を初めて採用するなど、テナント企業の職場環境の向上を図っている。また、周囲に飲食店等が少ないことから、カフェテリア内に無人コンビニの設置も検討している。

<100%再生可能エネルギー由来電力供給のスキーム>
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同施設では、近年に開発した物流施設と同様に、テナント企業への100%再生可能エネルギー由来電力の供給を実現。施設の屋根に第三者所有モデル(PPAモデル)で1281.60kWの太陽光発電システムを設置し、発電した電力をテナント企業へ提供するとともに、夜間など太陽光発電による電力供給が困難な場合には、グループ会社のオリックスが非化石証書付き(トラッキング付き)の電力を供給することで、使用電力の全量を再生可能エネルギー由来の電力で賄うことができる仕組みを構築した。

そのほかにも、駐車場に電気自動車(EV)充電スタンドを4基を設置するなど、積極的に環境配慮に取り組んでおり、CASBEE(新築)のAランク認証を取得している。

BCP対策では、災害時等に24時間業務を継続できる非常用発電機を設置しているほか、敷地内に防災備蓄倉庫を併設し、ヘルメットや防水シート、懐中電灯、簡易トイレなどを備蓄することで、災害に備えている。

<物流事業部 平川 直人副部長>
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同社による物流施設開発は、同施設が47棟目。今後の施設開発について、4月から物流事業部部長に就任する平川 直人同部副部長は、「新型コロナウイルスの感染縮小に伴う物流施設需要の保管型から流通型へのシフトや、物流の2024年問題を控えたネットワーク再構築の動きなど、物流施設へのニーズは日々変化している。今後もニーズをいち早く汲み取り、進化するテナントのサプライチェーン戦略に対応するとともに、環境に配慮した物流施設の開発を目指していく」と方針を述べた。

■「鶴ヶ島IIロジスティクスセンター」施設概要
所在地:埼玉県入間郡毛呂山町大字川角(番地以下未定)
交通手段:関越道「坂戸西スマートIC」5.3km
関越道「鶴ヶ島IC」5.7km
圏央道「圏央鶴ヶ島IC」7.0km
東武越生線「川角駅」1.7km
敷地面積:3万5139.91m2
延床面積:6万2702.60m2
規模・構造:地上4階建て、RCS造
駐車場台数:普通車231台、トラックバース129台、大型トラック待機場13台
倉庫内仕様:床荷重1.5t/m2、梁下有効高5.5m以上
その他:全館LED照明、非常用発電機、太陽光発電設備、EV充電スタンド4基設置。カフェテリア、ルーフテラス、共用会議室併設
設計:浅井謙建築研究所、MPデベロップメント
施工:戸田建設
着工:2021年11月1日
竣工:2023年2月24日

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