商船三井と商船三井内航、田渕海運、新居浜海運、村上秀造船、阪神内燃機工業(提携6社) は、かねてよりメタノールを舶用燃料に使用するエンジン搭載の内航タンカー開発に関する戦略的提携をすすめてきたが、この度、建造を決定したと発表した。
＜環境にやさしい燃料メタノール＞
この船は商船三井内航・田渕海運・新居浜海運の3社が共同保有し、3社は2022年12月28日に村上秀造船と建造契約を締結した。村上秀造船グループのカナサシ重工で建造、2024年12月竣工予定。
この船は、3社より新居浜海運に裸用船され、さらに田渕海運を通じて商船三井内航へ定期用船される。商船三井内航は三菱商事と定期用船契約を締結し、この船は竣工時より国内メタノール輸送に従事する予定。
また、戦略的提携に基づき、商船三井は開発の技術面におけるサポートおよび戦略的提携の更なる推進・展開を、阪神内燃機工業はメタノール舶用燃料エンジンの開発を行う。
■概要
総トン数：約570トン
全長：約65.50m
全幅：10.00m
喫水：約4.38m
航海速力：11.15ノット以上
主機関：阪神内燃機 船舶用メタノールエンジン「LA28M」1基
