NIPPON EXPRESSホールディングスは4月14日、日本通運が運営する重量品建設事業の分社化について、検討を開始すると発表した。
同事業では、インフラ整備に用いる重量物の運搬・架設・設置までを一貫して手がけ、日本およびグローバルで展開している。
同事業については、グローバルでの脱炭素化やクリーンエネルギーシフトに伴ってエネルギー分野での需要増加が見込まれており、成長余地が高い一方で、計画や施工の高い専門性や技術開発力が従来以上に求められることに加え、建設業の人材獲得競争も激化する状況にある。
このため、同事業を持続的に発展させるためには、この領域に特化した専門会社を設立し、高い技術力を有する専門家集団が変化する顧客ニーズにタイムリーかつ絶え間なく応えていくことが不可欠であることから、分社化を検討することとした。
NXホールディングスグループは、2022年1月に持株会社体制へと移行し、グループ経営の強化と事業の高度化を推進している。今回の分社化もその一環で、「専門領域での事業会社としての役割と責任の明確化」と「時代の変化や顧客の要望に応じた専門性・人材の強化と事業規模の拡大」を目的として検討していくとしている。