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近鉄エクスプレス/持続可能な航空燃料の実証プログラム参加

2023年04月21日/3PL・物流企業

近鉄エクスプレスは4月21日、シェル社の航空燃料部門であるシェル・アビエーションと共に、貨物輸送に伴う温室効果ガスの排出削減に取組む国際的なNPO団体であるSmart Freight Centre(オランダ、アムステルダム市)による持続可能な航空燃料(SAF)マルチモーダル・ブック&クレーム・ガイドラインを実証するプログラムを開始したと発表した。

このプログラムは、シェル社がブロックチェーン技術を基に開発したシステムである Avelia を用いて実施。Avelia は、SAFの持つ環境特性を追跡可能にすることにより、航空業界の脱炭素化を支援するもので、バリューチェーン全体でSAFの需要を集約、活用する事でSAFの生産・活用の底上げを図ることを目指している。

また、このプログラムは、航空貨物でのブック&クレームの利用について Smart Freight Centre が作成するガイドラインに実務面での知見を提供することを目的としており、ブロックチェーン技術によりSAFの環境特性を安全、かつ、信頼性の高い方法でフォワーダー・航空会社・荷主に割り当て、それぞれの排出量削減を実現するとともに、削減量の二重計上を回避する事で透明性の確保と説明責任に対応することができる。

近鉄エクスプレスの家鋪義和上席執行役員は、「当社はサステナビリティの重要課題として、CO2排出量の削減と再生可能エネルギー利用促進を掲げている。当社のグローバルな事業展開による環境負荷を軽減するため、日本国内だけでなく世界各地でCO2排出量削減に取組んでおり、SAFはこの取組みの鍵となるもの。この度、シェル・アビエーションとともにこのパイロット・プログラムに参画できる事を嬉しく思う」と述べている。

SAFは、既存の航空インフラを変えることなく脱炭素を実現する大きな可能性を持っています。純粋なSAFは従来のジェット燃料に比べてライフサイクル排出量を最大80%削減することができる。

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