丸運が5月11日に発表した2023年3月期決算によると、売上高465億8600万円（前年同期比0.3％減）、営業利益4億3900万円（34.0％減）、経常利益6億1200万円（20.9％減）、親会社に帰属する当期純利益3億1600万円（32.1％減）となった。
貨物輸送の売上高は233億2400万円（3.0％減）、経常利益は1億300万円（3億3500万円減）。
既存顧客との取引拡大や、料金改定やサーチャージ導入による運賃の改善による増益効果があったが、半導体不足を主因とした自動車・家電等の減産に伴う銅・アルミ・樹脂などの素材物流の海外向け輸送減、新規冷蔵保管案件の不調、ペーパーレス化による印刷物の輸送減による収益減があり、基幹システム導入や倉庫照明のLED化に伴う費用増が発生したことも重なって大幅減益となった。
エネルギー輸送の売上高は154億円（0.7％増）、経常利益は2億7700万円（2600万円増）。
同セグメントのうち、石油部門では輸送数量が前期比0.1％減とほぼ横ばい。潤滑油・化成品部門は顧客出荷箇所変更の影響等で輸送数量が前期比3.3％減となった。一方で、運賃改定等の影響によって売上高は増加。経常利益は燃料代・基幹システム導入などが増加するも、増益となった。
海外物流の売上高は60億4200万円（9.9％増）、経常利益は5500万円（800万円増）。
国内輸出入拠点での原材料の高騰による貿易量の減少、中国のゼロコロナ政策による行動制限や不動産事業の低迷による中国経済の落ち込みがあったものの、ベトナム現地法人の連結化と為替影響により、全体では増収増益となった。
次期は、売上高468億円（0.5％増）、営業利益5億9000万円（34.2％増）、経常利益7億円（14.3％増）、親会社に帰属する当期純利益4億8000万円（51.8％増）を見込んでいる。
