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パワーエックス/蓄電池型の商用EV充電システム開発

2023年05月16日/IT・機器

パワーエックスは5月16日、スマート制御やフリート最適充電機能に対応した、商用EV向け蓄電池型充電システム 「Hypercharger for Fleet」を開発したと発表した。

同システムについては同日から先行予約を開始しており、2024年第1四半期から順次出荷を予定している。

<Hypercharger for Fleet>
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同システムでは、蓄電池を活用することで、ピークカット・ピークシフトによって電力消費を抑制しながら系統からの低圧受電が可能なため、商用EVの充電コストや充電器の導入コストを削減することができる。また、太陽光などの再エネの余剰電力を電池に蓄えて、夜間のEV充電に活用することも可能。

充電の速度やスケジュールは、車両運行計画と連携して柔軟かつ自動的に管理・制御することができる。

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フリート充電は、1台の蓄電池に対して最大出力240kWのスマート充電器は最大6機、6kWのフリート充電器は最大30機と、多台数に対応可能。また、複数台のEVに対して、翌日の運行計画を踏まえてフリート充電計画を構築し、EVの充電管理の最適化を実現する「フリート最適充電機能」によってフリート充電の系統接続量を最小化しコストを削減することが可能で、通常のフリート充電と比べて年間の電力基本料金を90%削減することができる。

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物流トラックやタクシー、 バスなどの商用車として電気自動車を運用する場合、日中の営業時間は走行し、夜間は営業所で充電することが一般的だが、日本では夜間電力の8割以上が火力発電によって供給されているため、この運用では完全な商用車のゼロエミッション化を実現することはできない。「Hypercharger for Fleet」は、昼間に太陽光などで発電した再生可能エネルギーを蓄電し、夜間のEV充電に活用できるため、使うタイミングを選べない再生可能エネルギーを溜めて、必要な時に効率的に商用車で使用することができる。

< 「Hypercharger for Fleet」説明動画>

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