レンゴーは6月5日、2027年までに国内製造拠点における石炭使用量をゼロにすると発表した。
現在、製紙部門の金津工場と丸三製紙で合計約12万5000トン/年の石炭を使用しているが、2026年に金津工場、2027年に丸三製紙の燃料をLNGに転換し、石炭全廃を実現する。これにより、同社グループが掲げる化石エネルギー起源CO2排出量の削減目標達成に大きく近づく。
同社グループはCO2排出量の少ない、よりクリーンな燃料の使用比率を高めるべく、都市ガスやLNGへの転換を進めるとともに、太陽光やバイオマスなどの再生可能エネルギーの利用拡大にも取り組んできた。2030年度を達成年度とする「エコチャレンジ 2030」では、脱炭素社会の形成に向けて、化石エネルギー起源CO2排出量を2013年度比46%削減する目標を掲げている。
そして、長期目標「レンゴーグループ環境アクション 2050」では、2050年までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロに挑戦することを表明しており、石炭使用ゼロの計画に加えさらなる環境対策に取り組み、カーボンニュートラル実現を目指すとしている。