LNEWSは、物流・ロジスティクス・SCM分野の最新ニュースを発信しています。





東京建物/T-LOGI都内初物件竣工、サンリオとトナミが入居

2023年06月09日/物流施設

東京建物は6月9日、東京都あきる野市で建設を進めていた物流施設「T-LOGIあきる野」を5月31日に竣工したと発表した。

<T-LOGIあきる野>
20230609tokyotatemono 520x388 - 東京建物/T-LOGI都内初物件竣工、サンリオとトナミが入居

同施設は、同社の物流施設「T-LOGI(ティーロジ)」シリーズの第10弾となる物件で、初の都内での開発物件となった。

竣工時点で一部区画にサンリオとトナミ運輸の入居が決定しており、サンリオは同社商品の輸配送拠点として、トナミ運輸は倉庫事業とエリア輸配送拠点として、同施設を運用する予定だ。

<位置図>
20230609tokyotatemono5 520x319 - 東京建物/T-LOGI都内初物件竣工、サンリオとトナミが入居

同施設は、圏央道「日の出IC」から2.5kmの距離に位置し、同道を介して関越自動車道、中央自動車道、東名高速道路を用いた広域輸送拠点として利用が可能なほか、中央自動車道「八王子IC」まで国道411号または都道46・169号の地域高規格道路(新滝山街道)を通りスムーズにアクセスできるため、都心への配送にも適した立地にある。

また、JR五日市線「武蔵引田駅」から徒歩6分と徒歩圏内で、立川市、昭島市、日野市といった人口集積地に近接していることから、雇用面での優位性も持ち合わせている。

<倉庫内>
20230609tokyotatemono1 520x344 - 東京建物/T-LOGI都内初物件竣工、サンリオとトナミが入居

<エントランス>
20230609tokyotatemono2 520x285 - 東京建物/T-LOGI都内初物件竣工、サンリオとトナミが入居

<休憩室>
20230609tokyotatemono3 520x347 - 東京建物/T-LOGI都内初物件竣工、サンリオとトナミが入居

建物は、倉庫3フロアのうち1階と2階にトラックバースを設置し、1階は平面使い、2・3階は2層使いで利用できる仕様。倉庫内の柱スパンは11.5m×10.8mに設定し、十分なスペースを確保することで、効率的な倉庫保管を実現した。また、1階の一部では床荷重を1.9トン/m2と通常よりも高く設定し、重量物の保管にも対応が可能となっている。エントランスと共用部、休憩室は建物の東西にそれぞれ設置した。

<再エネ電力の自家消費と自己託送のイメージ>
20230609tokyotatemono4 520x239 - 東京建物/T-LOGI都内初物件竣工、サンリオとトナミが入居

このほか、同施設では他のT-LOGIシリーズと同様に、屋上太陽光パネルで発電した電力を商用電力と併せて施設内で自家消費する予定。施設内で消費しきれない余剰電力は一般送配電事業者の送配電網を用いて東京建物の施設に「自己託送」の仕組みを用いて送電し、余すことなく活用する。

同施設は、こうした自家発電・自家消費の仕組みにより、環境に配慮した施設の証である「BELS(建築物省エネルギー性能表示制度)」最高ランクの『ZEB』認証と、「CASBEE」Sランクを取得した。

■施設概要
所在地:東京都あきる野市伊奈字引田ノ上643-1
交通:圏央道「日の出IC」2.5km
中央自動車道「八王子IC」11.3km(R169新滝山街道利用)
JR五日市線「武蔵引田駅」徒歩6分
敷地面積:8535坪
延床面積:1万5121坪
規模:地上4階(倉庫3層)
形状:スロープ(1・3F片側バース)
設計・施工:熊谷組
構造:S造
耐震区分:耐震
着工:2022年3月
竣工:2023年5月

【施設仕様】
プラットフォーム:1・3階高床式1.0m
梁下有効天井高:各階5.5m(一部例外あり)
柱スパン:11.5m(W)×10.8m(D)
床荷重:1階1.9t/m2(一部1.5t/m2)、3・4階1.5t/m2
ドックレベラー:1階に8基・3階に8基
垂直搬送機:3・4階に4基(1.5t)
荷物用EV:3・4階に4基(4.0t)
バース数:94台
普通車駐車場:46台(うち、身障者用1台)
トラック待機場数:6台
アメニティ:中2階休憩室設置

関連記事

物流施設に関する最新ニュース

最新ニュース