飯野海運は6月13日、イスラエルの海事ベンチャーキャピタル(VC)「theDOCK」と、米国ニューヨークの海事VC「TMV(Trail Mix Ventures)がそれぞれ運用管理するファンドへの出資を決定したと発表した。
theDOCKは、イスラエルを拠点に海事、サプライチェーン、オフショアの分野に投資するファンドを管理・運用しており、主にイスラエルのスタートアップへの投資を通じて、海事セクターに技術革新をもたらしている。
TMVは、ニューヨークを拠点に海事系含む物流、サステナビリティ、未来の働き方、ヘルスケア、FinTechの分野に投資するファンドを管理・運用しており、特に北米域のカバーを強みとしている。
飯野海運は、両ファンドへの戦略的出資を通して、海事関連のスタートアップや先進的な取組みを推進する企業との連携を図るとともに、海事関連分野での新技術への知見を深め、最適技術を適時採用することで、海運業の競争力を強化し、効率的で持続可能な海運業を目指すとしている。
飯野海運は、2023年4月から開始した3年間のグループ中期経営計画で、「経済的価値と社会的価値の創造」を目標に掲げており、今回、2社と連携し先進的な技術を発掘・活用することで、業務の効率化を図り、2050年カーボンニュートラル達成やエネルギー変革に代表される海事産業に課せられた課題の克服を通じて、経済的価値と社会的価値の創造の実現を目指す。