沖縄ヤマト運輸は7月3日、宿泊先のホテルから荷物の発送手続きが、スマートフォン上で完結できるサービスを2023年7月3日から開始すると発表した。
これにより宿泊者は、同サービス専用サイト内で必要事項を入力するだけで荷物を発送することができ、手書きでの送り状作成が不要となる。また、料金の支払いもオンラインで事前決済ができるため、宿泊先ホテルのフロントに荷物を持っていくだけで、簡単に発送することができる。さらに、荷物のサイズ測定や運賃計算、料金収受などが不要となるため、ホテルスタッフの業務負荷軽減につながり、接客など本来注力すべき業務時間の創出に貢献する。
＜サービス利用の流れ＞
同サービスはまず、沖縄県内のヒルトングループのホテルで利用開始し、順次、沖縄県内のホテルなどに拡大していく。
対象タ―ビスは宅急便（発払い）。クール宅急便（冷蔵・冷凍）および60cm以下の荷物は対象外となる。
2022年度に沖縄県を訪れた観光客は、コロナ禍以前に過去最多を記録した2018年度の約1000万人の67.7％まで回復した。一方で、コロナ禍で減少した観光事業における労働力の確保は進んでおらず、沖縄県内ホテルのほとんどが、深刻な労働力不足に直面している。
今後同社は、観光産業におけるDX推進を物流面から貢献することを目指し、クレジットカード以外のキャッシュレス決済の追加や、顧客が撮影した荷物の画像から自動でサイズ測定する機能の導入など、顧客により便利な発送体験を提供するとともに、ホテルでの荷物の発送受付業務の効率化を図る。また、ホテルに限らず観光施設などへも同取り組みを展開し、沖縄県の観光産業全体の生産性向上に寄与するとしている。
