厚生労働省は6月30日、令和4年度の「過労死等の労災補償状況」を取りまとめた。
それによると、過労死等に関する請求件数は3486件で、前年度比387件増加し、支給決定件数は904件となり、前年度に比べ103件増加した。
このうち、脳・心臓疾患に関する事案の労災補償状況について、業種別の傾向をみると、請求件数は「運輸業,郵便業」が最も多く172件、次いで「卸売業,小売業」116件、「サービス業(他に分類されないもの)」111件の順となった。支給決定件数は「運輸業、郵便業」56件、「建設業」30件、「卸売業,小売業」26件の順に多い。
また、請求件数、支給決定件数ともに業種別(大分類)の「運輸業、郵便業」のうち「道路貨物運送業」133件、50件が最多となった。
職種別でみると請求件数、支給決定件数ともに職種別(大分類)の「輸送・機械運転従事者」のうち「自動車運転従事者」144件、57件が最多となった。
年齢別では、請求件数は「50~59歳」303件、「60歳以上」283件、「40~49歳」164件の順で多く、支給決定件数は「50~59歳」67件、「40~49歳」58件、「60歳以上」49件の順に多かった。