全日本空輸(ANA)は7月5日、日本の航空会社として初めて、国際航空運送協会(IATA)が策定した生鮮食品輸送の国際品質認証「CEIVフレッシュ認証」を同3日に取得したと発表した。
CEIVフレッシュ認証は、HACCP(食品衛生管理の国際基準)の食品安全管理リスト、IATAペリシャブル・カーゴ規則(PCR)、国際標準化機構(ISO)の食品安全マネジメントシステムに関する国際規格「22000:2018」などに基づき、生鮮食品に関する航空輸送の品質を保証している。
IATAは、航空輸送に携わる企業や団体による生鮮食品の適正な取り扱いを支援することを目的として同認証を策定し、取り扱いや輸送中の温度変化等の環境要因に起因する生鮮食品の損傷・廃棄を最小限に抑えることを目指している。
ANAは、首都圏ハブである羽田空港での生鮮品輸送に関わる人員、訓練体制、品質管理、ハンドリングマニュアルをはじめとした品質管理体制がIATAに認められ、認証取得に至った。
なお、ANAはIATAが策定した医薬品輸送の国際品質認証「CEIV ファーマ認証」についても、2017年に日本の航空会社として初めて取得している。
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