トラスコ中山は7月6日、愛知県北名古屋市に建設する物流センター「プラネット愛知」の地鎮祭を同日に実施したと発表した。
＜プラネット愛知＞
同施設では延床面積8万9864m2の建屋に、100万アイテムの在庫を保有し、最適な物流設備を導入することで、1日約10万行の出荷を可能にする。
1か所で保有できるアイテム数を大幅に増やし、商品の荷物合わせやユーザー直送といった取り組みをより強化することで、必要な商品を必要なだけユーザーへ直送し即納できる体制を整え、物流負荷の軽減と環境保全に寄与する。
また、今後の市場拡大によって起こる出荷量の増加を見越して在庫量と物流能力を強化することで、将来にも備えていく。
＜国内最大のオートストアを導入＞
新センターでは、国内最大の「オートストア」や、シャトルラック（高速荷合わせ装置）、高速自動梱包出荷ライン「I-Pack」のほか、クロスベルトソーター（高速仕分け機）、長尺パレット自動倉庫、危険物パレット自動倉庫といった同社初導入の設備を採用。これらの設備は、全てが同社の物流センターで稼働するものとして最大スケールとなる。
＜屋上太陽光発電システム＞
屋根面には3396枚の太陽光パネルを設置し、1867.8kwの自家発電能力を確保。建物には、商品の供給を止めないために、地震発生時にも建物の揺れを最小限にする免震構造を採用する。
そのほか、社員・パートタイマーのための食堂（同社2か所目）と託児所（3か所目）を併設し、正社員の調理師や栄養士、保育士を常駐させることで、充実した就業環境を整備する。
■「プラネット愛知」の概要
所在地：愛知県北名古屋市名古屋19街区1～39-4他
アクセス：名鉄犬山線「西春駅」2.5km（車で9分）
敷地面積：4万1634m2
延床面積：8万9864m2
構造・階数：免振構造 柱RC梁S造 地上4階建て
出荷行数：10万行／日
保管点数：100万sku
竣工：2024年11月末
出荷開始：2026年7月（予定）
■導入設備
＜オートストア＞
ロボット100台 22ステーション（9万5900BIN）
出荷能力：2640行／h
収納可能商品数：約31万sku
＜シャトルラック（高速荷合わせ装置）＞
16レーン（9600オリコン）
保管・入出荷能力：9600オリコン／h
＜I-Pack（高速自動梱包出荷ライン）＞
4台（大・中・小・小包サイズ）
出荷能力：2880／h（720個／h×4ライン）
＜クロスベルトソーター（高速仕分け機）＞※初導入
設備能力：9600オリコン／h
＜長尺パレット自動倉庫＞※初導入
4クレーン／6ステーション（774パレット）
出荷能力：180行／h
収納可能商品数：3500sku
＜危険物パレット自動倉庫＞※初導入
3クレーン／6ステーション（550パレット）
出荷能力：120行／h
収納可能商品数：3000SKU
