日本郵船は7月10日、完全子会社である日本貨物航空(NCA)の全株式をANAホールディングス(ANAHD)へ譲渡することについて、譲渡の方法をANAHD株との株式交換によって実施すると発表した。
日本郵船は、NCAの長期的な企業価値向上の観点から、同じ事業を営み、これまでも整備体制強化に向けた人的支援を受けてきたANAHDへの譲渡が最善の施策であるとの考えから、所有するNCAの全株式をANAHDに譲渡することについて3月7日付でANAHDと基本合意している。
これまで、株式譲渡の方法は日本郵船とANAHDによる協議で決定するとしていたが、NCAの全株式をANAHDへ譲渡した後も、ANAHDとの関係維持を通じて日本郵船グループとして航空貨物運送事業への関与を継続する観点から、株式交換の方法を用いることで株式交換の対価をANAHDの普通株式とすることに合意。7月10日付でこれに関する最終合意書を締結するとともに、NCAはANAHDとの間で株式交換に関する契約を締結した。
ANAHDとNCAの株式交換比率は1:0.009815で、日本郵船はNCA株と引き換えにANAHDの普通株式392万6000株を取得する予定だ。ANAHDの発行済株式数は2023年3月31日時点で4億8429万3561株。株式交換の効力発生日は10月1日を予定している。
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