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JPRほか/トラック積載効率40%、効率アップに2つのステップ

2023年07月20日/IT・機器

日本パレットレンタル(JPR)とアイディオットは7月20日、両社の製品・サービスを連携させる取組みを開始することに合意したと発表した。

<日本のトラックの積載効率は低下傾向>
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両社の製品・サービスの連携により、トラックの積載効率を向上させる共同輸送が実現しやすくなり、物流業界が直面する「2024 年問題」への対策やSDGsの取り組みにつながる。

他業種や他社との複数企業での共同輸送もさることながら、自社内やグループ会社間の輸送に改善の余地が大きく残されている。例えば、複数の製品カテゴリ、あるいは複数の事業を有する企業において、互いの連携がなく非効率な輸送が行われているケースだ。 この非効率を改善するためには、二つのステップの取り組みが必要。

第一のステップは、改善すべき輸送ルートを明らかにすること。大半の荷主企業は輸配送業務を3PL事業者や運送会社に委託しており、空車回送や低積載等の課題のルートが把握できてないケースが多く見受けられる。まず、膨大なデータを可視化し、改善を図るべきルートを把握する必要がある。第二のステップは、ルート同士のマッチング。発地・着地の情報はもちろん、物量・輸送頻度や積み荷の特性なども考慮しながら、効率のよいルートの組み合わせを求めるためには膨大な計算が必要だ。

<ADT for 運送のイメージ>
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両社は次のようなプロセスによって企業の抱える現実的な課題に答えを提示する。まず、「ADT for 運送」は、アイディオットが提供するデジタルツインサービスで、運送に関する膨大なデータをもとに、限りなく現実に近い物理的なシミュレーションが可能となる。今回の取り組みでは、同一企業、同一企業グループ内の膨大なルート情報を可視化し、大きな改善効果が期待できるルートを提示する役割を果たす。

<TranOpt のイメージ>
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「TranOpt」は、JPRが提供する共同輸送マッチングサービスで、利用者がシステム上に登録する自社の空車回送や低積載等の課題のルート情報に対して最適な共同輸送の候補を提示する。今回の取り組みでは、ADT for 運送によって把握された低効率なルートに対して、最適な共同輸送候補をマッチングする役割を果たす。

以上のプロセスによって、利用企業は従来効率化が困難だった自社や自社グループ内のトラック輸送の実車率や積載率の向上、車両数の最適化、CO2排量の削減等の効果を得ることができる。

両社は、サンプルデータを用い、互いのソリューションを連携させたデモンストレーション環境を構築し、共同でマーケティング活動を行いながらニーズを深耕し、パイロットユーザー獲得を目指す計画だ。

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