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富士ロジテック/ALFALINK相模原にAMR導入、35%コスト削減

2023年07月24日/IT・機器

富士ロジテックホールディングス(HD)は7月24日、物流ロボットをサブスク型で提供するプラスオートメーション(以下、+A)の自律走行搬送ロボット(以下、AMR)の「JUC-S800R」を、ALFALINK相模原物流センターに導入したと発表した。

<効率・省人化へAMRを導入>
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<導入した自動搬送ロボット>
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<導入した自動搬送ロボット>
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「JUC-S800R」は、パレットを下から持ち上げる、ジャッキアップ型のAMRで800kgまでの荷物を回転させずに自動で積み下ろしができる。自己位置を推定し自律走行するので、現状のレイアウトを変更する必要なく、庫内の様々な環境に合わせて運用可能だ。

AMRを導入したALFALINK相模原物流センターの保有面積は1万8043m2。最長距離は横方向200m、縦方向70mにおよぶ。同社と+A社は、2023年1月から約3か月間、同センターで共同で自動搬送型ロボットを用いた実証実験を実施。検証を重ねた結果、省人化と生産性の面で効果を確認できたため、このほど正式な運用開始に至った。

これまで、同社ではピッキング作業はフォークリフトを使って作業員が行なっており、同センターは入出庫バースが同居しているため、異なる商材を組み合わせて出荷することが多く、柔軟なオペレーションが必要となっていた。また、センター内は作業員とフォークリフトがロボットと混在して動き回る環境のため、効率化だけでなく安全かつ確実に作業が遂行できることも求められる。実験では、ロボットの走行ルートや作業プロセスのデータを蓄積し、ロボットがより正確に位置を計測できるよう反射ポールを設置するなど、現場でのフィードバックを生かした改善を繰り返した。

<Before(左)とAfter>
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この結果、従来の作業員とフォークリフトを用いた作業に比べ、コスト面では約35%の削減に成功。また、同作業に関わる人員を、トラックへの積み込みや庫内の配置変更など、人でなければ難しい付加価値の高い作業へ配置することができた。

同社は、「今後も顧客の多様なニーズに応える物流ソリューションを提供していくためには、物流ロボットが人と共に働く、ハイブリッドな現場を実現していく必要がある。+A社のサブスク型の物流サービス『RaaS(Robotics as a Service)』は、常に最新のロボットやシステムを導入できるメリットがある」とし、今後も顧客に寄り添ったサービスを提案していく考えだ。

■導入拠点概要
拠点名:神奈川事業部 ALFALINK相模原物流センター
所在地:神奈川県相模原市中央区田名字赤坂3700番1
総保管面積:5458坪(1万8043m2)※営業倉庫登録面積:5572坪
構造:鉄筋コンクリートPC造/免震構造 地上5階一部6階建て
主な設備:低床、オールシャッター化、トラック待機場など

■導入ロボット概要
ロボット名:搬送AMR「JUC-S800R」
提供会社名:プラスオートメーション
本社:東京都江東区大島3丁目1番6号
設立:2019年6月18日
事業内容:物流向けロボットサービスプロバイダー、RaaS(Robotics as a Service)、ロボット販売、輸入代理店

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