ソフトバンクグループは7月24日、サプライチェーン向けAI搭載自動化技術を手がけるアメリカのSymbotic社と、自動化された倉庫をサービスとして提供する「Warehouse-as-a-Service」のジョイントベンチャーとして、GreenBox Systems社を同日付で設立したと発表した。
出資比率はソフトバンクグループが65%、Symboticが35%。新会社は、Symboticと約75億米ドルのシステム購入契約を締結しており、warehouse-as-a-service市場でSymboticの自動化システムを用いたサプライチェーン・サービスを提供する。
Symboticの自動化システムは、高度な視認・検知機能を備えた完全自律型ロボット群で構成されており、業界屈指のスループット率と99.9999%の精度で商品の梱包から保管、回収、パレタイズまでを行うことが可能。現在、Walmart、Albertsons、C&S Wholesale Grocersなどの世界の大手小売業者、食料品業者、卸売業者の2600以上の店舗で利用されている。
SymboticのAI搭載ロボティクスとソフトウエアテクノロジーは、GreenBoxが提供するシングルテナントもしくはマルチテナント施設の要となり、同テクノロジーによって、GreenBoxの顧客は設備投資や複雑な運用を伴わずに、在庫と経費を削減すると同時に、SKU数を増やし、機敏性を高めることが可能になる。
warehouse-as-a-service市場は、第三者コンサルタントの推定に基づく米国のケース・スループット換算で年間5000億米ドル超の規模が見込まれている。
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