佐川急便と西濃運輸は7月31日、将来的に持続可能な輸送ネットワークの構築・維持を目指すため、人口減少地域である青森県下北郡向け荷物の幹線共同輸送と届け先までの共同配送を開始したと発表した。
今回の取り組みでは、各社が岩手県以西からの荷物を岩手県内にあるそれぞれの拠点(佐川急便・岩手営業所/西濃運輸・盛岡支店)に集約し、下北郡行きの荷物を積載した佐川急便のトラックが西濃運輸・盛岡支店に立ち寄って、西濃運輸の下北郡行きの荷物を共同輸送する。
また、佐川急便の下北営業所に到着した後、エリア別に仕分けを行い、佐川急便のドライバーが西濃運輸の下北郡行きの荷物も含め配達を行う。西濃運輸の荷物については、佐川急便による輸配送の間も西濃運輸のホームページ上で所在を確認することができる。
同取り組みは、人口減少地域への幹線輸送やその地域内での配送に関するトラックの低積載率運行の改善、2024年問題や労働人口の減少による将来的なドライバー不足への対応として実施するもの。これにより、トラックの積載効率が向上し、トラック台数の削減、それによる労働・環境負荷低減など、持続可能な輸配送サービスを継続する。
なお、同取り組みは、物流分野での省力化・環境負荷低減を推進するための「物流総合効率化法」に基づいた「総合効率化計画」として、7月25日付で国土交通省東北運輸局から認定を受けている。