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日本GLP/兵庫県神戸市にマルチ型全館冷凍冷蔵物流施設着工

2023年07月31日/物流施設

日本GLPは7月31日、兵庫県神戸市で国内最大級の全館冷凍冷蔵および全館可変温度帯仕様のマルチテナント型物流施設「GLP 神戸住吉浜」の起工式を行った。

<「GLP 神戸住吉浜」外観イメージ>
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<「GLP 神戸住吉浜」鳥瞰イメージ>
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この施設の延床面積は約4万5000m2、収容能力は約5万2000トンで、2023 年8月着工、2025年2月末に竣工を予定している。

「GLP 神戸住吉浜」は、5階建ての全館冷凍冷蔵及び全館可変温度帯仕様のマルチテナント型物流施設で最大8テナントが入居できる。またこの施設は神戸湾岸エリアに位置し、神戸港の大型コンテナターミナルへのアクセスもよく、動物検疫の検査を受けられる希少な冷凍冷蔵物流適地に立地している。着工前から食品会社や3PL企業などから引き合いがあるという。

国内最大級の賃貸型全館冷凍冷蔵物流施設であるこの施設は、日本GLP が開発する全館冷凍冷蔵マルチテナント型物流施設の3つの特長である、1.柔軟性(契約期間を常温の物流施設と同等、小規模区画・可変温度帯を採用、2層使いとし、高いトラックバース比率)、2.環境配慮・省エネ(自然冷媒〈ノンフロン〉、太陽光発電の設置、全館LED等を実施し、限りある資源を有効活用)、3.入居企業による投資低減(冷凍冷蔵設備に関わる初期投資、原状回復工事費、設備管理費について入居企業の投資負担ゼロ)を実現し、神戸湾岸エリアに位置する立地性と1階および3階にアクセス可能なランプ付きという仕様の優位性を兼ね備えた希少な施設。着工前から食品会社や 3PL企業などから引き合いがある中、この施設は様々な企業が小規模区画で入居可能なことにより、入居企業同士の共創を目指す。

<「GLP神戸住吉浜」広域図>
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<「GLP神戸住吉浜」周辺図>
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立地面では、神戸湾岸エリアに位置し、神戸港の大型コンテナターミナルへのアクセスもよく、動物検疫の検査を受けられる希少な冷凍冷蔵物流適地に立地。阪神高速5号湾岸線「住吉浜 IC」より約1.3km、阪神高速3号神戸線「魚崎 IC」より約2.5kmの場所に位置し、神戸市内への都心配送および、関西・中国地方の中間地点として広域配送が可能な物流拠点として優れた立地。

また、阪神電気鉄道本線「住吉駅」と神戸新交通六甲アイランド線「南魚崎駅」から徒歩圏内で通勤アクセスも良く、施設周辺は住宅地や大規模商業施設が複数あることから、地域住民が集まりやすく雇用確保の点からも優位性を持つ。

施設の特徴では、冷凍冷蔵の温度帯切り替えが可能な全館可変温度帯仕様(-25℃~10℃)。地上5階建て、3階へのランプウェイ設置で1階および 3 階に接車可能。スムーズな搬出、就業人員の集約ができる2層使い可能な仕様。防熱後の有効天井高は5.5mを確保、耐荷重は1.5t/m2。最大8テナントの入居を可能とし、中小規模のスペースニーズにも柔軟に対応する。

また、従業員の身体的な負荷を考慮し、採暖室を設置。乗用車駐車場は 51台分(うち身体障害者用1台)、バイク駐車場12台、駐輪場は71台分を用意している。

<エントランス>
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<カフェテリア 左がゆったりエリア、右がオープンエリア>
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アメニティ面ではカフェテリアは、ナチュラルなカラーを基調とすることで安らいだ雰囲気のデザインを採用。また、1人でも気兼ねなく過ごせる「ゆったりエリア」と、従業員同士のコミュニケーションが取りやすい「オープンエリア」を設け、利用シーンに合わせて憩いの場を選べる設計を予定している。

サステナビリティについては、BCP面では、地震対策として耐震性能の高いブレース材を採用し安全性を確保するほか、受水槽、キュービクル、冷却設備などを嵩上げすることで浸水や液状化対策を講じ、高い事業継続性を確保している。

環境への配慮では地球・地域・社会環境に配慮した施設を目指している。そのため、自然冷媒の採用。代替フロン冷媒に代わり採用することで、冷却設備電力消費量として約16%(約103万kWh/年)の電気代削減が可能。そのほか、屋上への自家消費型太陽光発電の設置、全館LEDの整備、緑化エリアの確保等を図っている。

日本GLPの帖佐義之社長は「この施設は希少な神戸湾岸エリアに位置した国内最大級の賃貸型全館冷凍冷蔵物流施設であることから、昨今の冷凍冷蔵物流施設への需要の高まりもあり、着工の時点ですでに強い引き合いを得ている。当施設は、先進的な物流施設として高い利便性はもちろんのこと、快適な就労環境を整備し環境対策にも対応した施設として、冷凍冷蔵業界が抱えるニーズを的確に捉えた施設になると自負している。『GLP 神戸住吉浜』を今後のモデルケースとして、冷凍冷蔵マルチテナント型物流施設の標準化と賃貸型冷凍冷蔵物流マーケットの拡大を目指していきたいと考えている」と述べている。

■施設概要
施設名 :「GLP神戸住吉浜」
所在地:兵庫県神戸市東灘区住吉浜町 19-24
敷地面積:約2万1000m2(約6400坪)
延床面積:約4万5000m2(約1万3500坪)
建築面積:約1万2600m2(約3800坪)
収容能力:約5万2660トン(C&F級:5万2660トン)
構造:地上5階建て、耐震 RCS造
着工:2023年8月
竣工:2025年2月末(予定)
認証取得:CASBEE認証(予定)、ZEB認証(予定)

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