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キャセイパシフィック/リチウムイオン電池輸送のリスクをさらに軽減

2023年08月17日/3PL・物流企業

キャセイパシフィック航空は8月17日、キャセイカーゴとキャセイカーゴ・ターミナルがIATA(国際航空運送協会)の定めるリチウムイオン電池の航空輸送品質認証「CEIVリチウム電池認証」(CEIV Li-batt)を取得したと発表した。

<IATA北アジア地域担当バイス・プレジデント シェ・シンクワン博士(中央)からキャセイパシフィック航空のラヴィニア・ラウ(右)チーフ・カスタマー&コマーシャル・オフィサーとトム・オーウェン(左)カーゴ・ディレクターにIATAが定める「CEIVリチウム電池認証」(CEIV Li-batt)が授与された>
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今回のCEIV認証の取得は、すでに取得している医薬品(CEIV Pharma)、生鮮食品(CEIV Fresh)、動物(CEIV Live Animals)の貨物輸送品質認証に続くもの。

「CEIVリチウム電池認証」は、サプライチェーン全体でのリチウムイオン電池の安全な取り扱いと輸送を行うための専門性と品質管理レベルの向上を目的とした国際基準を正式に定めた、業界認定プログラム。この認証は荷送人、フォワーダー、貨物ターミナル・オペレーターも取得することが可能。このプログラムは、IATA航空危険物規則書(DGR)およびIATAリチウム電池出荷規則書(LBSR)を土台としており、トレーニング、評価、検証の3つのフェーズで構成されている。

キャセイカーゴでは既に、リチウムイオン電池を輸送する際に耐火バッグ(FCB)や耐火コンテナ(FRC)を使用するなど独自のリスク軽減措置を導入している。また、サプライチェーンが複雑化する中、カーゴ・エージェント・オペレーション・プログラムや危険物の誤表示に対する追加的求償制度も運用している。

また香港国際空港のキャセイカーゴ・ターミナルも貨物ターミナル・オペレーター向けの「CEIVリチウム電池認証」を取得しており、香港発着の貨物に限らず、顧客の貨物が発送から受け取りまで安全かつ確実に輸送されることを保証している。

キャセイパシフィック航空のトム・オーウェン カーゴ・ディレクターは「 リチウムイオン電池の安全な輸送は、当社の貨物事業の中核をなすものであり、当社は過去数年にわたりリスクを軽減するため、顧客やオペレーションチームとともに、一貫性があり広範囲にわたるセーフティ・プロトコルを導入してきた。今回、キャセイカーゴとキャセイカーゴ・ターミナルの両方が「CEIVリチウム電池認証」を取得したことで、私たちが業界最高水準の取り扱いを遵守していることを、顧客にさらに確信していただけるものと思う。当社は今後も、安全なリチウム電池の輸送に関するプロセスの革新と最適化を続けていく。私たちが行っているリチウムイオン電池の輸送に関連する作業は、私たちのオペレーションチームにとってこれからも最優先事項」とコメントしている。

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