キャセイカーゴは10月7日、広東省政府と香港特別行政区政府が主導する「エア・ランド・フレッシュレーン」を航空会社で初めて稼働させたと発表した。
これにより、果物や水産物、チルドシーフードなどの生鮮品を、香港国際空港経由で広範なGBA(香港・マカオ・広東省珠江デルタの9都市)にシームレスに輸送することが可能になった。
「エア・ランド・フレッシュレーン」では、海外から香港国際空港に到着した生鮮貨物を、認定済みの電子ロックとGPSを備えた温度管理トラックに積み替え、単一の航空貨物運送状に基づき珠海を経由してGBA全域へ配送が可能なため、より迅速かつ効率的なコールドチェーン輸送が実現する。
水産物や果物の貨物には、香港税関発行の「転送確認証明書」が付与され、中国税関総署の「輸入果物/活水生動物の検査検疫監督管理措置」が簡素化されるとともに、香港経由の中国本土への輸入が円滑になる。
また、証明書の付与により香港食物環境衛生署での食品輸入業者の登録義務免除となり、輸送プロセスの迅速化と顧客のコスト削減につながる。
水産物の試験輸送は8月中旬に実施され、キャセイカーゴがメルボルンから輸送した活ロブスターが搭載された。
試験輸送の成功を受けてロサンゼルスから活ミル貝が輸送され、いずれの貨物も航空機から温度管理付きトラックへの移行がスムーズに行われるとともに、国境を遅延なく通過した。
キャセイカーゴ/「世界で最も取扱貨物量の多い空港」で香港国際空港が首位