帝国データバンク(TDB)は8月3日、ビッグモーターのサプライチェーン調査を行い、その結果を発表した。
TDBでは、保有する「商流圏~売上高依存度推計データ」をもとに、ビッグモーターに対し、部品などのモノやサービスを提供する周辺産業(商流圏)の特徴や取引規模を2023年時点のデータを基準に推計した。
それによると、ビッグモーターを頂点としたサプライチェーン企業(売上高の1%以上を依存している企業)は、全国に410社あると推計される。直接取引のあるTier1(ビジネスプロセスでの階層・最上位層)は156社、間接取引のあるTier2、Tier3 はそれぞれ229社、25社。サプライチェーン企業にもたらされる売上高の合計は224億円に上る。
ビッグモーターのサプライチェーン企業を業種別に見ると、店舗での整備業務等に関わる「自動車部分品・付属品卸売業」が40社で最も多く、全体の約1割を占めている。次いで「建築工事」が22社、「内装工事」が20社と続き、店舗建設に関わる建設(工事)関連業種が上位を占めていることが分かった。
部品卸や運送業、中古車小売業者など自動車に関わる業者のみならず、全国に260店舗以上と多店舗(大規模店舗)展開の戦略を採っていることから、建設業者がサプライチェーン全体の4割超(171社)を占めている。
一般貨物自動車運送も13社と上位グループにはいっている。