NIPPON EXPRESS ホールディングス( NXHD)と日本電気株式会社(NEC)は8月27日、物流における商品の運搬や積み下ろしなどフォークリフトを活用した倉庫内作業の効率性と安全性を向上させる自律遠隔搬送ソリューションを共同で開発したと発表した。
同ソリューションは、アクチュエータ、カメラ、センサなどを既製のフォークリフトに後付けすることで、シミュレーションによる状況に応じた搬送ルートの自動設計や安全性を確保したフォークリフトの自律遠隔搬送を可能とする。
複数拠点にある複数台のフォークリフトを遠隔から管理・操作することも可能。少人数で集中管理できるようにすることで人手不足を解消や安全性の向上など持続可能な物流の実現に貢献する。さらに既製を活用できるため早期導入も特長。フォークリフトに後付けできる自律遠隔搬送ソリューションは国内初となる。
NECは、同ソリューションを2024年以降、NECが提供するDXプラットフォーム「NEC Digital Platform」へ搭載し、展開を目指す。NXグループは、同ソリューションへの取組みを通じ、人とデジタルが調和した効率的かつ高品質な物流ソリューションを提供していく。
今後両社は、NXHDの知見を活かしつつ、倉庫内での実証実験から得たフィードバックを反映させ、同ソリューションの早期事業化を目指す。また、在庫管理や入出庫管理を含む倉庫管理システムとの連携を図ることで、棚卸管理まで含めて物流倉庫の自動化を推進していくとしている。