ダイワコーポレーションは9月12日、スキルベース社が提供する業務改善のための研修プログラム「なぜなぜ分析研修」を、係長・主任を対象に8月22日と30日に実施したと発表した。
＜研修の様子＞
「なぜなぜ分析研修」は、ロジックツリーで問題が起きた原因を正しく深堀りするスキルを身に付けることを目的としており、曽根社長の強い要望によって導入することとなった。
研修では、過去に自社で起こった誤出荷によるクレーム対応を基にケーススタディを作成。2月に部長・営業所長17名、課長・サブリーダー16名を対象に実施した研修でのフィードバックをもとにさらなる改善を加え、各半日の全2回にするなど開催方法も工夫し、係長・主任40名を対象とした研修を実施した。
7月に行った前編研修では原因分析の考え方を紹介。指定図書の読書を事前課題とし、8月の後編でケーススタディを取り入れた実践演習を行った。
研修を終えて、研修担当者からは「実際に当社で起きた事象のケーススタディを作成したことで、受講者もより真剣に研修に向き合うことができた。今後、物流業界は変化が速いことが想定され、現場力向上は必須となってくるので、今回学んだ学習を現場で実践し、問題解決に繋げていきたい」とコメント。
また、研修参加者からは、「これまでは問題解決に向けて早期解決させることにこだわり、また根本原因に執着していたことが分かった。研修を通じてまず直接的原因を探り、段階を踏んで根本原因を追究しなければ根本的な業務改善につながらないことを学んだ」（部長・営業所長）、「“なぜ”の質、認識についてまで深く考えたことがなかったので現場業務にとって良い研修だった」（課長・サブリーダー）、「業務で抱えている問題について学んだ方法で分析を行い、客観的な視点で解決策を考えたい」（係長・主任）といった声があがった。
同社は、今後も社内外の研修などを通じて人財の強化に力を入れるとともに、倉庫管理業務をはじめとする物流サービスのさらなる向上を目指していくとしている。
