クラウド型倉庫管理システム(以下、WMS)の開発提供を手掛けるシーネットは9月12日、物流KPIに特化した分析ツールのプロトタイプ(BA:Business Analytics)を完成したと発表した。
シーネットは、WMSユーザーと物流専門家8組織による実証実験を通じて、フィードバックを収集し、物流KPI分析の標準版を構築。この標準版を利用することで、WMSから出た物流データを誰でも簡単に分析できる。
BAとは、WMSからのデータを長期間蓄積し、ビッグデータを分析するソリューション。特に物流KPIを分析できる指標をアプリとして構築し、1.作業生産性の把握、2.ピッキングのタッチ率(ヒット率)、3.SKU別の在庫回転期間の把握、4.出荷頻度ABC分析などの機能を持つ。
新しいBAサービスの特徴は、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)等を活用することにより WMSとBAを自動的に連携できること。また、WMS以外のデータの収集も可能で、ロジスティクス全体のKPIの可視化、集計作業の効率化、業務改善・経営戦略のサポート、レポート作成の効率化を実現する。
シーネットは、WMSユーザーからの要望により物流データ分析サービスの提供について今年4月に8組織との共同開発プロジェクトを開始。同プロジェクトにより、ユーザーから実際のデータ提供を受け、物流専門家の知見を活かし、フィードバックを反映することで同プロトタイプを完成させた。今後、シーネットは同サービスをさらに発展させ、物流業界全体の生産性向上に貢献していく考えだ。
シーネット/物流KPI分析に特化したアプリケーションをリリース