凸版印刷は9月12日、商品情報を管理できる低価格のUHF帯ICタグ「SMARTICS-U（スマーティックス・ユー）」シリーズを提供しており、このほど液体が入った容器の読み取り性能が向上した「汎用広指向性モデル」を含む計3モデルを開発したと発表した。製造、物流、医療・医薬業界に向け2023年10月から提供を開始する。
＜「SMARTICS-U」シリーズの新アンテナ3モデル＞
同社は2017年から流通・小売店舗向けに商品情報を管理する低価格ICタグ「SMARTICS-U」を提供し、商品管理や棚卸業務の効率化に寄与してきた。
今回、電波干渉の要因となる液体が入った容器の読み取り性能を向上させた「汎用広指向性モデル」、様々な形状や小型のパッケージでも表示を隠すことなく貼付できる「小型・細型モデル」、ネットワークの利用制限などがある現場でICタグ側にロット番号のほか、作業履歴情報などを記録できる「大容量メモリモデル」の計3モデルを新たにラインナップ。RFIDを活用した個品管理による業務効率化や品質向上に貢献する。
＜液体の入った樹脂容器を高出力ハンディリーダやスマートシェルフリーダで一括読取りを行うイメージ（汎用広指向性モデル）＞
価格は、各モデル1枚につき5円台～（ロット1億枚の場合）。同社は、同シリーズを国内およびグローバルに拡販し、2025年度に全世界で関連受注を含め約20億円の売上を目指す。
