富士通は9月13日、World Business Council for Sustainable Development(WBCSD:持続可能な開発のための世界経済人会議)主催のPartnership for Carbon Transparency(PACT:炭素の透明性のためのパートナーシップ)のメンバーとして、製品カーボンフットプリント(PCF)情報の企業間データ連携の実現に向けた世界初の社会実装プログラム「PACT Implementation Program」に参画し、リアルなサプライチェーン全体のCO2排出量の見える化に成功したと発表した。
この実装で同社は、同社のノートPCのサプライチェーンを実例に、データ連携の技術仕様書「Pathfinder Network」に基づいたPACTに準拠した同社のソリューション「Fujitsu Track and Trust」などを活用して実データを連携し、PCFのCO2排出量の算出を実現した。
また、サプライヤーの実データを用いたPCFのデータ連携を通じ、サプライヤー・エンゲージメントの向上やエコシステム構築といったリアルなサプライチェーンにおける課題抽出も実施した。
今後も、本実装で得たデータ収集や連携ノウハウおよび、今回抽出したデータ連携の課題を活用して、富士通グループのマテリアリティに定めた必要不可欠な貢献分野の一つである地球環境問題の解決に向け、WBCSDを含めた業界団体と関連のステークホルダーとともにサプライチェーンの企業間データ連携や方法論の標準化策定に貢献していく。
今回の実装に限らずデータ連携や方法論の標準化により得たノウハウを、同社のグローバルソリューションである「Fujitsu Uvance」のESG経営プラットフォームサービスやデジタルサプライチェーンサービスとして、順次提供していくとしている。