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Blue Yonder/EC配送・返品システムの英Doddle社を買収

2023年10月13日/SCM・経営

パナソニック コネクトは10月13日、100%子会社のBlue Yonder(ブルーヨンダー)が、ファーストマイル・ラストマイル輸配送テクノロジープラットフォームを手がけるDoddle(ドドル)社の買収に、英国現地時間の同月12日付で合意したと発表した。

両社は英国現地時刻の10月11日、買収契約に署名した。買収は2023年度第3四半期(2023年10~12月)の完了を予定している。

Doddle社は、英国ロンドンに本社を置き、米国、オーストラリア、ヨーロッパ、日本に拠点を展開。EC物流をリードする企業向けのファーストマイルとラストマイルのテクノロジープラットフォームを提供している。

同社のソリューションは、AmazonやAustralia Post等の配送と返品を支援し、エンドツーエンドの返品管理、発送の自動化、宅外ネットワークの運営・管理をカバーしている。また、各ソリューションは、パートナーとともに市場で得た知見に基づいて、継続的に刷新・更新されており、ヤマト運輸、Amazon、Australia Postなど、世界中の大手物流事業者をはじめ、100社以上の小売業者に利用されている。

Blue YonderのDuncan Angove(ダンカン・アンゴーヴ)CEOは、Doddle社のソリューションの強みについて「返品の開始から返品ルールの考慮、店頭での返品処理、セルフサービス返品キオスク端末とピックアップ・ドロップオフ(PUDO)の宅配ボックスネットワーク、そして倉庫での返品処理、在庫に戻すまでといった一連のプロセスにおける返品管理の課題をエンドツーエンドで解決できる点にある」と語っている。

Blue Yonderは、同社のサプライチェーンマネジメントとECのソリューション群を、Doddle社のラストワンマイル、返品管理、リバースロジスティクスを含む包括的なソリューションによって強化することで、計画、実行、フルフィルメント、返品にわたる包括的なソリューションを備えることとなり、より持続可能かつ収益性の高いエンドツーエンドのサプライチェーン構築を支援できるようになる。

一方、Doddle社では、同社のサービスを利用する小売業者や物流会社で増加しているファーストマイルとラストマイルの課題解決のためには、同社のソリューションを強力なサプライチェーン計画・同調・実行ソリューションと統合する必要があると認識。同社の創設者であるTim Robinson(ティム・ロビンソン)CEOは、「Blue Yonderの幅広いソリューションと深い専門知識と強く連携することで、より多くの企業の課題解決を両社で支援できることを楽しみにしている」と、今後への期待を語っている。

全米小売業協会(NRF)によると、2022年には消費者から8160億ドル相当以上の商品が返品されており、また、返品された商品の50%が戻ってこないことが試算されており、返品は小売業者や物流会社、消費者のいずれにとっても大きな課題となっている。返品管理は顧客体験や全体的な収益性に影響を与えることが認識されるようになり、2023年の世界的なECで最大の焦点の一つになっている。

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