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日本郵船/世界初のLNG燃料パナマックス型石炭専用船運航開始

2023年10月13日/IT・機器

日本郵船と九州電力は10月13日、LNGを燃料とする世界初のパナマックス型石炭専用船が、10月2日に竣工し、最初のバンカリング完了後、運航を開始したと発表した。

<松陽の船体>
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<バンカリング時の写真(10月11日北九州エル・エヌ・ジー陸上出荷設備にて)>
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この船の竣工にあたり、大島造船所の香焼(こうやぎ)工場にて命名式を行い、この船を「松陽」と命名。

この船は日本郵船が運航を行い、九州電力の石炭火力発電所向けに海外から石炭を輸送する。LNG燃料を使用することで、従来の船舶燃料油に比べて、硫黄酸化物(SOx)は約100%、窒素酸化物(NOx)は約80%、二酸化炭素(CO2)は約30%の排出削減を見込んでおり、世界的な環境規制強化の中で、低炭素社会の実現に寄与できるものと考えている。

また、10月2日に香焼工場を出港後、10月12日に戸畑港(福岡県)で陸上のLNG出荷設備からこの船へ直接燃料を供給するShore to Shipでのバンカリングを完了した。Shore to Shipでのバンカリングは、外航LNG燃料船としては日本初。

この船はこのShore to Shipと、LNGバンカリング船によってバンカリングを行うShip to Shipの両方に対応した設計となっており、2024年3月以降は、九州・瀬戸内を拠点として新たに竣工するLNGバンカリング船からの燃料供給も予定している。

■本船概要
船名:松陽
運航会社:日本郵船
全長:235.0m
全幅:38.0m
総トン数:9万5233t
建造年:2023年
造船所:大島造船所
船籍港:松浦(長崎県)

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