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食研/投資額55億円、愛知県豊橋市に新工場完成

2023年10月24日/生産

食研は10月24日、愛知県豊橋市三弥地区に工場を新設し、豊橋市にある豊橋工場を移転したと発表した。

<新工場の完成予想図>
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新設豊橋工場完成で、カツ類生産能力が1万トン体制となる。「簡単に調理できる(簡便性の高い)冷凍食品」の需要が高まる中、生産量を増やすことでニーズに応える。新工場に導入する急速冷凍設備には、温室効果ガスの抑制効果がある「自然冷媒」を取り入れ、LED照明による電気消費量削減などの環境負荷に配慮したカーボンニュートラルに貢献できる工場を目指す。

新設豊橋工場は敷地面積は現工場の約5.8倍 生産能力は約2倍となる。製造ラインは「加熱済み品の専用ライン」と、「加熱済み品と未加熱品の切り替え可能なハイブリッドラインの2ライン体制となる。

新工場に導入する急速冷凍設備の冷媒には「自然冷媒」を採用。これまで「冷媒」にはフロンが使われていたが、強力な温室効果ガスであるフロンは地球温暖化に繋がると懸念されていた。一方で「自然冷媒」には二酸化炭素やアンモニアが使われるため、温暖化への影響をフロンの1万分の1に抑えられる。LED照明も導入することで電気消費量を削減、CO2排出量軽減に貢献する。

また、新工場は国道1号線と23号線という幹線道路の近くにあり、輸送面でも効率化を図ることができ、東の千葉工場と、今回新設する西の豊橋工場の東西2拠点で、適地生産の実現を目指す。適地生産とは、納品輸送において、近い工場で製造し、物流の効率化を図ること。地球に優しく、サステナブルな工場を目指すとしている。

なお、食研は今年(2023年)で創業60周年を迎え、主力商品の冷凍とんかつをはじめとした冷凍食品の製造・販売を行う企業。創業期から引き継いでいる食品機能製剤のノウハウを自社製品にも取り入れることで品質を高めている。電子レンジで温めるだけの簡単調理でも、衣がサクサクとした食感やジューシーな肉感を楽しめる。

■新工場概要
正式所在地:愛知県豊橋市細谷町北丸山1-4
面積:敷地面積:6124坪(約2万209.2m2)、延床面積:2206坪(約7279.8m2)
竣工日:2023年12月1日
設備投資額:55億円(土地・建物・設備)
操業開始時期:2023年12月中旬
主な製造ライン:カツ類、カツサンド、食品機能製剤
生産能力:約5000t(年間)

新春特別インタビュー/佐藤可士和さんが考える「次の物流」

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