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日本郵船/ハンディマックスバルカーを最大15隻建造を検討

2023年11月09日/3PL・物流企業

日本郵船は11月9日、グループのNYKバルク・プロジェクトが、住友商事グループの大島造船所(長崎県)と、温室効果ガス(GHG)をほぼ排出しないアンモニアを燃料として使用できるハンディマックスバルカー10隻から15隻を2020年代後半以降に建造する検討に合意したと発表した。

<合意締結の様子(写真左からNBP 須田雅志 社長、大島造船所 河村浩一 取締役、住友商事 野中紀彦 常務執行役員、コデルコ Máximo Pacheco Chairman of the Board>
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NBPとチリの国営企業Corporación Nacional del Cobre de Chile(コデルコ)は、この船を脱炭素技術の普及により需要が高まる銅製品の極東向け輸送に投入し、生産・輸送・供給のすべての過程でGHGを排出しないカーボンフリー銅製品の実現を目指す。

この建造検討は、22年11月、コデルコとNBPが合意した銅製品の海上輸送での脱炭素化に向けた共同開発の覚書に基づくもの。今後、洋上風力発電の送電線網整備や電気自動車の普及などにより、銅の需要は世界的に増加すると見込まれている。

アンモニアは重油や液化天然ガス(LNG)と比較して単位あたりの熱量が低く、同じ距離の航行にはより多くの量が消費されます。このためより大型の燃料タンクが必要となり、小型船であるハンディマックスでのアンモニア燃料化は大きな挑戦。この船が竣工すれば、ハンディマックスバルカーとして世界初のアンモニア燃料船となる見込みだ。

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