SGホールディングスは12月25日、全国の小学生を対象とした「全国エコメッセージ絵画コンクール 2023」において、最優秀作品にあたる環境大臣賞(2 作品)を含む全106点の入賞作品を発表した。
環境大臣賞は高学年の部で千葉県の染谷 捺乃さん(5年生)の作品タイトル「カメといっしょにすてきな未来へ」 が選ばれた。エコメッセージは「花をいっぱいせおったカメが、動物たちと、いっしょに、歩いた場に、花や、花のたねをまき、すこしずつ、すこしずつ、花でいっぱいの、美しい所が広がっていきます。また、カメは万年というように、長い間、花や種をまきます。カメが長い一生を終える時には、うんとすてきな世界になっていますように」。
審査員コメントとして、東京都立大学都市環境学部の奥 真美教授は「平和、幸福、生物多様性という、地球や人類にとって重要で普遍的なテーマが、とてもカラフルかつユニークな
構図で表現されており、観る人を魅了する作品です。エコメッセージも、絵画とともに、長い年月をかけてでもすてきな世界を希求し続ける大切さが伝わってくるものになっています」と評価。
低学年の部では熊本県の陣内 葵衣さん(1年生)が作品タイトル「とんぼがすみやすいまちにしたい」 が受賞。エコメッセージは「とんぼがたくさんとんでいるのは川がきれいだとおしえてもらいました。川をもっときれいにしたいです」。
審査員コメントとして、東京都図画工作研究会の福岡 貴彦顧問は、「多様な生物たちはすべてがつながっていることを表しています。空を自由に飛んでいるトンボも、実は川の水と深く関係していることも作者は知っています。それぞれの大きさに変化をつけて、画面に奥行きを感じさせる高度なテクニックも使われています。野原を自由に楽しそうに走り回る鶏は、実際より多くの足を描くことで走っている動きを強調しています」とコメント。
環境広告サステナのマエキタ ミヤコ代表は「トンボがたくさんいるのは川がきれいだからというのはその通りです。教えてくれたひとに、ありがとうとお伝えください。そしてトンボがいなくなってもかまわない、と思っている大人には、それはダメな考えなんだよ、トンボがいなくなる社会はいずれ人間もいなくなるんだよ、そんなこわいことになったら大変でしょう、だから川をきれいにしようね、ということを大人に教えてあげてください」と評価した。
環境大臣賞受賞作2点は、同社のトラックにラッピングされ走行する予定だ。
■「全国エコメッセージ絵画コンクール 2023」のその他受賞作品