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日本郵船ほか/温室効果ガス排出削減を目標にコンソーシアム結成

2024年01月26日/IT・機器

日本郵船、出光タンカー、飯野海運、日本シップヤードの4社は1月26日、マラッカマックス型大型原油運搬船 (VLCC: Very Large Crude Oil Tanker)の温室効果ガス排出削減を目標とし、デザインコンセプト(主要目・主要機器・環境対応機器)の共同研究開発を行うコンソーシアムを結成したと発表した。

<コンソーシアム結成の調印式、左から:飯野海運 小薗江取締役専務執行役員、日本シップヤード 廣瀬取締役営業本部長、出光タンカー 松尾代表取締役社長、日本郵船 渡辺常務執行役員>
20240126nyk1 - 日本郵船ほか/温室効果ガス排出削減を目標にコンソーシアム結成

<次世代環境対応VLCCのイメージ>
20240126nyk2 - 日本郵船ほか/温室効果ガス排出削減を目標にコンソーシアム結成

現在、脱炭素が世界的な課題となっている一方、エネルギー安定供給の観点から石油は引き続き不可欠な存在。原油輸入量の90パーセント以上を中東に頼る日本では、その経済活動において原油輸送に従事するVLCCが重要な役割を担っている。海運関係各社では、その輸送に際して発生する温室効果ガスを最小限に抑えるため、従来燃料である重油から次世代燃料への切り替えや、二酸化炭素(CO2)回収装置などの環境対応機器搭載の検討を行っている。

これらの課題に対し、出光タンカーが発起人となり、4社は日本のエネルギー輸送の担い手として、会社の枠を超えて最適解を検討すべく、コンソーシアムを結成した。

4社は従来比で40%以上の温室効果ガス排出削減を目標に、それぞれの分野において培ったノウハウを結集し、最終的にVLCCの建造・運航を視野に入れた次世代燃料・環境対応機器の効果の検証/選定、デザインコンセプトの作成を進めていくとしている。

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