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ユアサ商事/ピッキング自動搬送システム「ツインピック」開発

2024年02月05日/IT・機器

ユアサ商事は2月5日、Phoxterとプラスロジスティクスの3社で、物流施設でのピッキング用自動搬送システム「ツインピック」を開発したと発表した。

<ツインピック>

ツインピックは、「高層棚コンテナ自動搬送ロボット」と「低層棚自動搬送ロボット」の2種類のロボットを同時制御するもの。コンベアラインの組立が不要な自動搬送システムで、「今ある倉庫をそのまま自動化」をキーワードに、既存倉庫や狭小スペースにも導入できる。

同システムでは、出荷指示を受けると高層棚コンテナ自動搬送ロボットが保管エリアにある高層棚から商品コンテナを取り出し、低層棚へ移す。その後、低層棚自動搬送ロボットがピッキング作業者が待つワークステーションへ、コンテナの乗った低層棚を搬送。作業者がコンテナに入った商品のバーコードを読み取ることでピッキングが完了する。

<ツインピックのシステム概要>
20240205yuasa - ユアサ商事/ピッキング自動搬送システム「ツインピック」開発

ツインピックは、ユアサ商事の関東物流センター(1500m2、取扱アイテム5万点)で稼働しており、導入によって入庫時間を1パレットあたり4分の1に短縮できたほか、高層棚による保管効率の向上や、従来の自動倉庫の3分の1の費用での導入を実現。また、定点ピッキングによって作業者の平均歩行数が30分の1に低減し、省人化や教育コストの削減にも寄与しているという。

ツインピックについて、ユアサ商事は実用新案を取得済みで、今後のシステム販売に向けて2024年5月以降に同社の関東物流センターでシステムの公開を予定している。

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