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川崎汽船/Northern Lights社と3隻目の液化CO2船傭船契約

2024年02月06日/国際

川崎汽船は2月6日、Northern Lights社と、同社が発注した4隻の船隊のうち3隻目の液化CO2船の裸傭船契約および定期傭船契約を2月2日に締結したと発表した。

<Northern Lights社の液化CO2船(提供:Northern Lights社)>
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<署名式(左から、Northern Lights社 Børre Jacobsenマネージングディレクター、川崎汽船 金森聡 常務執行役員>
20240206kline - 川崎汽船/Northern Lights社と3隻目の液化CO2船傭船契約

Northern Lights社は、Equinor、Shell、TotalEnergiesによる合弁会社。CO2の排出が避けられない産業に対し、可能な限り脱炭素化が進められるよう、CO2の輸送と貯留サービスを提供し、顧客から受け取ったCO2を船舶でノルウェー西部の受入基地に輸送して、パイプラインで海底2600mの貯留層に圧入する予定で、2024年の運用開始を予定している。これらの船は欧州域内の顧客とNorthern Lights社の陸上設備との間を往復し、それぞれ年間40万トン以上を輸送する計画だ。

川崎汽船によるNorthern Lights社向けの管理船は、2024年に引き渡しが予定されている2隻に続き、合計3隻目。3隻の管理はロンドンを拠点とする“K” LINE LNG Shipping(UK)が引き受け、ノルウェー、デンマーク、オランダを拠点とする顧客から回収したCO2をノルウェーのオイガーデンにあるNorthern Lights社の受け入れ基地まで輸送する。

Northern Lights社は、欧州域内でCO2排出者や回収地点への柔軟なアクセスを実現するために、船舶によるCO2の輸送ソリューションの開発を進めている。2023年12月には4隻目の発注も行っており、液化CO2船として世界で最も大きな船隊を有している。

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