郵船ロジスティクスは2月6日、試験研究用ウイルスの輸送において特殊保冷容器「CryoSure」を利用し、-70℃の超低温輸送サービスを提供したと発表した。
「CryoSure」を利用した国際航空貨物輸送サービスの提供は、同社によると日本初となる。
「CryoSure」は、スウェーデンに本社を置くエンバイロテイナーが開発、提供するもの。+60℃の気温においても-70℃以下の温度を安定して維持し、リアルタイムで温度変化の記録を確認することが可能。
従来のドライアイスを利用した輸送に比べ、ドライアイスの使用量を10分の1程度まで削減できるほか、容器は再利用可能で環境に配慮した輸送を実現する。
今回、同社は航空会社やエンバイロテイナーと連携し、事前に綿密な輸送プランの策定、リスクアセスメントを行うことで、徹底した温度管理のもと、日本から台湾まで-70℃の超低温輸送を手配した。
この知見を活かし、今後も旺盛な需要が見込まれる医薬品輸送のニーズに応えていくとしている。