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日昇会/運送事業者・行政・議員ら有志が物流DX化へ勉強会

2024年02月28日/3PL・物流企業

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これからの物流を考える有志らで結成した日昇会は2月27日、都内の参議院議員会館で第2回勉強会を開催した。

<第2回勉強会の参加者>
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勉強会は、運送事業者やトラック運送業に関わる国会議員、関係省庁の担当者らが参加し、運送業界の課題について学び、率直な意見を交わすことを目的に昨年8月から開催している。

2回目となる今回は約40名が参加し、1.適正な競争環境の構築、2.国交省を基軸とした業界全体のデジタル化、3.荷主の意識改革の3つのテーマについて議論した。

運送事業者は、事務局を務める八大(東京都)をはじめ、那須川東部運送(福島県)、気仙沼緑花サービス(宮城県)、桜運輸(愛知県)など全国から8社が参加。全日本トラック協会青年部のブロック代表等の経験を持つ若手経営者らが集まった。

昨年6月に策定された物流革新に向けた政策パッケージやガイドライン、物流関係2法の改正などタイムリーな話題についても、「ガイドラインで2時間以内に荷物を降ろすというのは変わったが、待つのは場外で、ということになっている。そこが変わらないと同じではないか」、「6万3000社ある全国の物流事業者を監査するのは難しいのでは。デジタル化により不健全なコスト競争を改善できる仕組みがあれば」「荷主は2024年問題に理解は示すが賃上げにはなかなか至らない。標準的運賃にいかに近づけているかということも監査項目の一つに入れては」など、実情をふまえた提言を行った。

これに対し国土交通省の平澤崇裕 自動車局物流政策課長は、「商慣行の是正を図るため各省庁と連携ししっかりと取り組む。標準運賃については見直しを行っており、8%引き上げることで審議会にかけている。年度内に実施し、トラックGメンも活用しながら取り組みたい。荷待ち時間は場外、周囲も含めて概念として入れ込むようにしたい」などとコメントした。このほか、多重下請け構造の是正や青果物輸送の効率化や物流経営責任者(CLO)の要件整備など幅広いテーマについて活発な意見交換が行われた。

「日昇会」は今後も引き続き、2月と8月の最終火曜日(年2回)に定期開催し、行政・業界双方で成果や進捗を確認していく。

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