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日本GLP/埼玉県日高市にカインズ関東最大の物流施設を竣工

2024年04月03日/物流施設

日本GLPは4月3日、埼玉県日高市で延床面積6.6万m2の先進的物流施設「GLP 狭山日高III」が竣工したと発表した。全国でホームセンター事業を展開するカインズが専用施設として一棟利用する。なお、同社物流施設としては関東エリアでは最大となる。

<「GLP 狭山日高III」外観>
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カインズは日本GLPが管理・運営する物流施設を利用するリピートカスタマー。同施設を首都圏エリアの店舗への配送と保管の機能を併せ持つ関東最大の物流拠点と位置づけ、「次世代大型物流センター」として稼働させる予定。施設内の就労人口は約200人を想定している。

場所は都心から約43km、首都圏中央連絡自動車道(圏央道)の「狭山日高IC」から約3.4kmに立地。圏央道と国道16号の結節点に位置することで首都圏の広域配送はもちろん、東名高速道路、中央自動車道、関越自動車道、東北自動車道や常磐自動車道へ接続することで、中部以西エリアおよび東北エリアまでアクセスが可能となる。

施設面では、トラックバースを1階部分で3面採用し127台の車両の同時接車が可能となる。これにより2024年問題対策で必要となるトラックドライバーの荷待ち時間削減につながる。また、17台のトラック待機場を設置し、ドライバーの負荷軽減にも取り組む。このほか22台の大型シーリングファンを装備し、快適な庫内環境を整備している。

<檜や杉を再利用したエントランス>
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カインズのブランドコンセプト「くらし DIY」を具現化し、エントランスホールやラウンジには建設地で自生していた桧や杉を利用した。これらの木材をインテリアのキーアイテムとして再活用することで、現代と過去が調和し、記憶が継承されることを表現しているという。

<自然のぬくもりを感じさせるラウンジ>
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また、先進的でありながら、自然のぬくもりを感じさせる施設空間を創出することで、働く人のウェルネスにも寄与する。

<屋上の太陽光発電設備>
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さらに、屋上に太陽光発電設備を設置することで、建物が必要とする想定電力量の一部を、今後自家消費で賄えると見込んでいる。あわせて入居企業の電気代を一定程度削減でき、CO2排出量を年間450トン削減できると試算。余剰電力をグループ会社であるFPSに供給することで、GLPグループ全体の再生可能エネルギーの供給力を強化するというスキームを構築している。

■施設概要
施設名:「GLP 狭山日高III」
所在地:埼玉県日高市大字上鹿山字茗荷沢780-1
敷地面積:5万5026.15m2
延床面積:6万6166.08m2
構造:地上3階建て、耐震S造
着工:2023年1月
竣工:2024年3月末
認証取得:CASBEE(新築)認証(予定)、ZEB 認証、BELS 認定(予定)

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