住友林業は4月18日、同社が出資する木環の杜が、福島県いわき市に住宅建材の製造拠点として「四倉工場」を建設すると発表した。
新工場は、福島県が分譲する「福島県いわき四倉中核工業団地」内の土地10万4000m2に建設。スギの中大径木を主体とした国産材の製材と、製材の加工を担い、主に2×4住宅で利用する構造用製材(ディメンション材)を製造する。
2024年夏を目途に着工し、2026年3月に操業を開始する計画。周辺地域での原木需給への影響を考慮しながら段階的に集材量を増やし、年間原木投入量11万m3を目指す。
木環の杜は、輸入材使用比率の高い住宅部材の国産材活用を推進するため、住友林業、恒栄資材、和田木材の3社が2023年11月に設立。四倉工場と、恒栄資材から事業譲受した集成材の製造拠点「湯本工場」の2拠点体制で、国産材による住宅部材を製造する。
■「四倉工場」事業地の概要
事業地名称:いわき四倉中核工業団地
分譲主:福島県
開発総面積:127万5000m2
事業地面積:10万4000m2(2-1-1区画、2-3区画)