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商船三井/石炭輸送船を改造しウインドチャレンジャー搭載へ

2024年05月24日/3PL・物流企業

商船三井は5月24日、電源開発の発電用石炭輸送に従事している「KUROTAKISAN MARU III」(黒滝山丸III)に、風力を推進力として活用するウインドチャレンジャー(硬翼帆式推進装置)を搭載することで電源開発と合意したと発表した。

既存船を改造してウインドチャレンジャーを搭載するのは世界初の事例で、搭載は2025年後半の予定。

<ウインドチャレンジャーを搭載した黒滝山丸IIIのイメージ図>20240524mol - 商船三井/石炭輸送船を改造しウインドチャレンジャー搭載へ

ウインドチャレンジャー導入による燃料節減、温室効果ガス削減の効果は、従来の同型船と比べ、日本-豪州航路で約5%、日本-北米西岸航路で約8%を見込む。

商船三井は2050年までのネットゼロ・エミッション達成を掲げ、さらなる省エネ技術導入に向け、ウインドチャレンジャー搭載船を2030年までに25隻、2035年までに80隻投入することを計画している。

ウインドチャレンジャーのような、風を活かした省エネ技術の活用を今後も進め、温室効果ガス排出削減、低・脱炭素社会の実現に貢献していきたいとしている。

■黒滝山丸III概要
運航会社:商船三井
全長:234.96m
全幅:38.00m
載貨重量トン数:8万9999トン
竣工日:2021年12月2日
造船所:大島造船所
船籍:パナマ共和国

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