アクセスエンジニアリングは8月27日、神奈川県の「さがみロボット産業特区」での開発支援をへて、車椅子ロボット「movBot Office」(ムーボット・オフィス)の販売を始めたと発表した。
障害がある人の働く場の新たな機会創出を目指し、オフィスなどで活動できるよう設計したもの。サンリツが倉庫で使う実験に協力していた。
<実証実験に協力したサンリツでの使用場面(画像提供サンリツ)>
ムーボットは、前後・真横・斜めへの移動と、その場で360度回転できる点が特長。狭い通路や混雑したエリアでも移動でき、従来の車椅子では難しかった動作が可能となる。
職場を改造するなど特別な配慮をする必要性が大幅に減れば、積極的に障害のある人の雇用にもつながるとの考えだ。
<車椅子に乗ったまま高い所の物が取れる(画像提供サンリツ)>
座面の高さが手元で調整できる点も特長で、身長約180cmの人の目線まで上昇する。
高い棚にある書類を取る、倉庫の上部から商品をピックアップするといった業務が可能となり、高齢者や足腰を痛めている人など、歩行が困難な人でも働けるようになる。
このほか、センサー技術を搭載しており、障害物を自動で検知し衝突を回避する。AIを搭載し、倉庫の棚情報とDXの連携により、倉庫内を効率的に移動して高い棚の物をピッキングして戻ってくることなどもできるという。
■アクセスエンジニアリング
所在地:神奈川県相模原市中央区田名7361-23
販売価格:98万円(税別)
ホームページ:https://www.movbot.co.jp/