大和ハウス工業は8月27日、米国大手不動産デベロッパーのTrammell
Crow Company(トラメルクローカンパニー)と、米国テキサス州ヒューストン南西部において、同社米国初となる物流施設開発プロジェクト「Blue Ridge Commerce Center(ブルーリッジコマースセンター)」を8月12日(米国時間)に着工したと発表した。
プロジェクトは、同社の米国現地法人Daiwa House Texas Inc.(ダイワハウステキサス)を通じて行う。
「ブルーリッジコマースセンター」は、約37万m2の敷地に、5棟の平屋建ての物流施設を開発する、総延床面積約12.5万m2の大規模物流施設開発プロジェクト。プロジェクトには、ヘルスケアや石油・エネルギー、飲食料品、消費財、製造業、物流業などのテナント企業の入居を想定している。環境面では、全5棟において「LEED Certified」を取得予定で、うち1棟においては太陽光発電設備の設置と自家消費を行うことで、入居するテナント企業の脱炭素化に貢献する。
また、プロジェクトの建設地であるヒューストンは、人口増加に伴うEC需要の拡大や、過去3年間での「ヒューストン港」の取扱貨物量増加により、物流施設の空室率が 2021年の8.0%から2024年には4.5%に低下している。供給不足の状況が続いているため、今後も安定した物流施設需要が続くと見込んでいる。
さらに、ヒューストン内の主要産業道路である環状道路「Beltway8(ベルトウェイエイト)」から約3.2kmに位置することに加え、取扱貨物量が昨今急増している「ヒューストン港」の一つである「バーバーズ・カット・ターミナル」から約58km、「ジョージ・ブッシュ・インターコンチネンタル国際空港」から約67kmと、陸路、海路、空路のいずれの拠点にも容易にアクセスができる場所に位置している。
なお、米国においては、これまでに賃貸住宅事業や戸建住宅事業、商業施設事業などを展開し、事業を拡大してきた。米国事業の売上高は、2023年度には5000億円を超え、2024年度は6511億円を計画している。
■プロジェクト概要
名称:「Blue Ridge Commerce Center(ブルーリッジコマースセンター)」
所在地:テキサス州フォートベンド郡ヒューストン都市圏
マクハードロード・フォートベンドパークウェイ北西部
Northwest corner of McHard Rd and Fort Bend Parkway, Houston, Fort Bend County, Texas
交通:ヒューストン中心部から約34km
「バーバーズ・カット・ターミナル」から約58km
「ジョージ・ブッシュ・インターコンチネンタル国際空港」から約67km
敷地面積:37万1259m2
総延床面積・総賃貸面積:12万5471m2(計5棟)
ビルディング 1 延床面積・賃貸面積 2万3875m2 高さ 10.97m
ビルディング 2 延床面積・賃貸面積 1万4643m2 高さ9.75m
ビルディング 3 延床面積・賃貸面積 1万4299m2 高さ8.53m
ビルディング 4 延床面積・賃貸面積 3万2613m2 高さ10.97m
ビルディング 5 延床面積・賃貸面積 4万41m2 高さ10.97m
構造・階数:鉄筋コンクリート造一部鉄骨造、平屋建て
建物用途:マルチテナント型物流施設
事業主:Blue Ridge Commerce Center West LLC(出資比率非公表)
設計:Seeberger Architecture
施工:E.E. Reed Construction(本体建屋工事)・Linco Construction Co. (公共工事)
着工:2024年8月12日(米国時間)
竣工:2025年8月上旬 (予定)
入居:2025年9月中旬 (予定)