三菱食品は10月18日、100%出資でベスト・ロジスティクス・パートナーズを設立し、同社が営む物流事業を会社分割により承継、2025年4月1日からの事業開始を決定したと発表した。
長年培ってきた物流オペレーションのノウハウや現場管理力と、近年導入に力を入れているデジタル技術とを融合させ、更に食品以外の分野にも事業を展開することで、社会課題の解決に繋がる持続可能な「食品卸の枠を超えた消費財デマンドチェーン」の創出に挑戦。同社の中期経営計画である「MS Vision 2030」の実現に取り組んでいくとしている。
なお、同社は「食のビジネスを通じて持続可能な社会の実現に貢献する」をパーパスに掲げ、わが国における食のインフラを支える事業基盤の強化に努めているが、中でもロジスティクス機能は長年にわたり、卸事業を支える重要な役割を果たしてきた。
一方、外部環境をみると、いわゆる2024年問題や顧客ニーズの高度化・複雑化により、物流の持続可能性の確保が大きな社会課題になっているが、同社はこの時流の変化を新たなビジネスチャンスと捉え、ロジスティクスを事業成長のドライバーとして位置づけることにしたもの。
■新会社の概要
会社名:ベスト・ロジスティクス・パートナーズ
事業内容:物流事業、物流コンサルティング業
資本金:1億円
出資比率:三菱食品 100%
設立日:2024 年 11 月
代表者:小谷 光司(現職:三菱食品執行役員 SCM 統括 統括オフィス室長)
従業員数:830名(予定、臨時社員・派遣社員含)
本店所在地:112-8778 東京都文京区小石川1-1-1
売上規模:1889億円(含、三菱食品宛売上)
三菱食品 決算/物流事業の売上高3.2%増、経常利益5.9%減