アルプス物流が10月30日に発表した2025年3月期第2四半期決算によると、売上高609億8400万円(前年同期比4.3%増)、営業利益26億6000万円(3.9%減)、経常利益24億4200万円(24.9%減)、親会社に帰属する当期純利益15億800万円(19.6%減)となった。
電子部品物流事業の、売上高は320億8500万円(2.9%増)、営業利益13億2000万円(22.1%減)となった。
国際輸送貨物の航空輸送から海上輸送へのシフトなどによる航空輸送の減少、生産停滞などによる既存貨物の取扱量減少など厳しい環境となったが、新規顧客への拡販活動や円安の影響などにより売上高は増加した。利益面では、生産性向上などに取り組む一方、新倉庫立ち上げに伴う一時的な費用の発生、外注費、労務費などの増加の影響もあり減益となった。
商品販売事業の売上高は137億1300万円(5.0%増)、営業利益4億9100万円(4.6%減)となった。
車載関連の電子デバイスの販売が海外向けで増加したことから、売上高が増加した。利益については、一時的な円高の影響に伴う原価率の悪化などにより減益となった。
消費物流事業の売上高は151億8400万円(6.6%増)、営業利益8億4800万円(51.3%増)となった。
生協宅配ビジネスでは前期並みで推移したが、通販・EC物流での拡販活動や既存顧客の荷動きが堅調に推移したことなどにより売上高は増加した。利益については、売上高の増加に伴う支払運賃、労務費の増加などがあったが、増収効果、自働化などによる効率の改善にも取り組み増益となった。
同社株式は上場廃止となる予定であるため、2025年3月期の連結業績予想は記載していない。
アルプス物流 決算/4~6月の売上高5.9%増、営業利益11.9%減